複合語アクセント

2つ以上の単語が密接に結びついて1つの語のように機能するものを複合語(あるいは合成語)と呼ぶ。複合語のアクセント(compound accent)には、2種類がある。前に来る語(要素)を第1要素、次に来る語(要素)を第2要素としてみる。すると、いくつかの区分けができる。(アクセントのある音節は太字で示してある)

(A) 名詞として使われることが多い複合語には以下のような種類がある。多くの場合は、第1要素に第1アクセントが、第2要素に第2アクセントがある複合語である。
airport
honeymoon
police dog
grandfather
slot machine

(B)   形容詞、副詞、動詞として使われることの多い複合語には以下のような種類がある。この場合は、第1要素に第1アクセントが、第2要素にも第1アクセントがある複合語である。ただし、第2要素の第1アクセントの後に、ピッチが下降するので、普通は、第2要素の方に強いアクセントがあるように感じる。
downstairs
secondhand
broad-minded
mass-produce
apple pie

句アクセント

2つ以上の語が一緒になった時のアクセントは、句アクセント(phrase accent)と呼ばれている。

句アクセントと複合語アクセントの相違に注意する必要がある。下の例では、左側は句アクセントの例であり、右側は複合とアクセントの例である。句アクセントは、第1要素も第2要素も第1アクセントが付く。しかし、複合語アクセントは第1要素は第1アクセントで、第2要素は第2アクセントが付く。意味が異なる。

black bird    (黒い鳥) blackbird (ハゴロモガラス)
blue print     (青い印刷)blueprint (青写真)
grand father    (偉大な父)grandfather (祖父)
heavy weight    (重い重量)heavyweight (ヘビーウエート級)
white house      (白い家)White House (ホワイトハウス)

photo credit: Obama's Home Washington DC via photopin (license)
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