2016-09-02
ある語において、特定の音節が他の音節よりも目立って聞こえるときは、その音節にアクセントがあるという。日本語のアクセントは主に声の高さ低さによって語の意味が区別される高低アクセントである。
アクセント核がある場合は、第1音節が低く、第2音節が高く、そこから高い音が続く。そして、アクセント核のある音節の後に急速に音のピッチが下がる。なお、次の例文の下線は高い音を示す。
ニワカアメ では、「ア」の直後から音が急に下がる。語頭にアクセント核があるときは、その直後に音が低くなる。
ソラ、イノチ
アクセント核がない場合は、第1音節が低く、第2音節が高く、それからずっと高いままである。(なお、日本語では、音節ではなくて、拍(モーラ)が単位である。)
カタチ トモダチ
英語のアクセントは、その音節が、最も強く、高く、長く発音されて、そしてピッチ(音の高低)が急に下がるときに、そこにアクセントがあるという。
たとえば、com-mu-ni-ca-tion と音節に分けられるが、ca の音節が最も強い音となる。これは、第一アクセント(primary accent)と呼ばれる。mu の音節は次に強い音となるが、これは第二アクセント(secondary accent)と呼ばれる。これら以外の音節は弱く発音される。
なお、用語の「アクセント」と「ストレス」(強勢)は同じように使われるが、厳密に言うと、「強勢」は音の強さを表す用語であって、音の高さや長さとは関係がないのに対し、アクセントは音の強さに加えて、音の高さや長さなどの要素をも含めている。
音声学の本を見ても、著者の考えで「強勢」としたり、「アクセント」としたりしている。