2016-03-09

母音を分類する時にはいくつかの基準がある。だいたい3つの基準であると言っていいだろう。

(1)舌の位置が前よりか、後ろよりか(前舌母音、中舌母音、後舌母音)。
(2)舌の位置が高いか低いか(高母音、中母音、低母音)。
(3)唇を丸くするか、しないか。(円唇母音{えんしんぼいん、まるくちぼいん}、非円唇母音)

なお、(2)に関して、舌が高くなると下あごが高くなるので口の開きが狭くなる。それゆえに、高母音は狭母音(せまぼいん)と呼ばれ、低母音は逆に口の開きが広がるので、広母音(ひろぼいん)・開母音(かいぼいん)とも呼ばれる。

なお、日本語の例だが、「イ」「エ」「ア」では、唇は丸めない。ところが、「オ」「ウ」では、唇が丸まる。唇を丸めて発音するか否かは母音の性質を決めるのに大切な要素である。

なお、母音に関しては、舌の位置と唇が丸くなるかどうかで以下の図のように区分けされる。

また、英語の母音の数だが、『日本人のための英語発音完全教本』によれば、英語では単母音が17個である。2重母音3重母音はイギリス英語では13個、アメリカ英語では母音の後に r が続くものがあり20個となる。それゆえに、イギリス英語では30個、アメリカ英語では37個の母音が存在すると考えられる。

http://www.musica-osaragi.jp/R60/index-2.html
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