/n/+母音

先行する語の語末が/n/であり、次に続く語の先頭が母音であると、この二つの語が結合して聞こえることがある。

turn out では、我々日本人は二つの語を区分けして「ターン アウト」と発音することが多い。しかし、実際の場では、turn の最後の n 音とa音が続いて、「ターナウト」と発音されることが多い。

このような現象はその他にも見られる。take it ならば「テイキット」、far away 「ファーラウェイ」、cheer up 「チィアラップ」のように聞こえる。

ただし、続く語のアクセントが強い時は、先行する語の語末と後続する語の先頭の母音が完全に一体になるわけではない。a name ならば、後続する name は n から強勢が強くなるが、an aim では/ei/から強勢が強くなるという違いが見られる。

音の脱落 

改まった場では発音される母音や子音が、くだけた場で早く話される時は、発音されないことがある。これは脱落(elision)と呼ばれる。

中舌母音/ə/はよく脱落する。suppose /sp-/, believe /bl-/, camera /-mrə/のように脱落する。これは/ə/の音がもともとは強勢のない母音であることを考えれば理由がわかる。

子音が二つ以上連続した時は、そのうちの一つが脱落することがある。/t/,/d/の時には多い。下線部に注意のこと。

coastguard, exactly, mostly

I don’t know.  first class,  last chance

/h/の脱落

強勢のない音節に属している/h/は脱落しやすい。tell her,  meet his son,  talk to him などの語句に見られる/h/は、普通の丁寧さの会話でも、しばしば脱落する。

重音省略(haplology)

同じ語の繰り返しを避けるために、音の脱落が起こる現象である。

probably,  particularly,  Mississippi,  kill a little time  これらの重なる部分が一つの音だけが発音される現象がある。