名詞に不定冠詞を付けるときは、aをつけるかan を付けるかであるが、迷うこともある。

不定冠詞の歴史

an は元々はone であった。それがan となった。その後、子音が次に続くときは、n が落ちて、a という音になった。ただ、母音が次に続くときは、従来通りにan という音が持続された。それは、母音は口を開けた音であるので、母音の音を出し続けるのは息継ぎの上で苦しい、いったんは n 音で口を閉じたほうが発音しやすいからである。

半母音が続くときは、不定冠詞は a である。

名詞の冒頭のスペルが O, U, E であっても、母音とは限らない。半母音のときは、a の音になる。a one-way street, such a one, a useful thing, a unit, a European city のようになる。

hの音が黙字のときは、an となる。

hour, heir, heiress では、冒頭のh の音は発音されない。an hour, an heir, an heiress のようになる。(なお、次の画像はan hourglassである)

hourglass
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h の音が黙字でなくても、an になる場合がある。

黙字でない h で始まる語でも第1音節に強勢がなければ、h は弱く発音するために、母音に近くなるからan を付けることがある。

his’-tory :  history は初めの音節にアクセントがあるからa historyとなる。

his -tor’-ical: historical は二番目の音節にアクセントがあるから、a/an historical essay の両方が可能になる。

ho-tel’ : hotel は二番目の音節にアクセントがあるから、a/an hotel の両方が可能になる。

ただし、上記のように、an を付けるのは、年配者に時々見られる程度であり、一般にはまれである。