2015-10-04
アメリカにはキリスト教徒が多い。そしてカトリック教徒も多い。彼らにとっては堕胎 abortionは神の掟に背く重大な犯罪である。しかし、現実には妊娠を望まないケースがたくさんある。そのためにabortion clinic があり、お腹の中の赤ん坊をおろすのである。
アメリカでは、abortion clinic に対する抗議やデモが盛んである。デモ隊が診療所の前に立ち、そこに入ろうとする人を説得して入らないようにしている。あるいは abortion clinic には爆弾を仕掛けたり、脅迫をして医院を閉鎖するように脅迫する。さらには、実際に医者を殺害したりする。Wikepedia のabortion clinic の項目を見ると2003年時点で過去7年間で6名の医者が殺害されている。
アメリカでは、pro-choice vs. pro-life の議論は延々と続く。胎児をおろす権利があるのかどうかという議論である。これはキリスト教の教義と絡んで複雑な問題となっている。
今日のFox Radio News ではある abortion clinic の弁護士が司会者の質問に対して答えていた。多くのabortion clinic が脅迫によって閉鎖となったが、現在ミゾリー州で唯一残ったabortion clinic の弁護士であった。彼女はabortion の必要性を説いている。そしてラジオでその必要性を訴えていた。
胎児をおろすことに賛成する人やその行為に従事する医者は abortionisit と言われている。そんなに人の命を守ろうとするアメリカ社会では、おかしなことに、銃の保持の権利が根強く主張される。mass shooting, carnage が頻繁に起こっても自分たちには銃を保持する権利があるのだと主張する。この数日前に、オレゴン州のcommunity college でまた大量殺害の事件が起こった。しかし、それでも銃を保持するのは人間の生来の権利だという。アメリカ人の考え方はとにかく日本人とは異なることは確かなようだ。