強形と弱形
文中では、機能語(冠詞、人称代名詞、不定形容詞、助動詞、前置詞、接続詞など)で1音節の語は、強く発音された場合は「強形」( strong form)である。弱く発音された場合は「弱形」(weak form)である。
a は普通は/ə/と発音される。しかし、強めたいときは強形の/eı/を用いる。
This is not a fake, it’s a genuine Picasso. この場合は、最初のa fake は/ə/と発音される。しかし、a genuine Picassoでは、強調されるので、/eı/が使われる。
the も通常は子音の前は/ðə/と発音されて、母音の前では/ði/と発音される。強調されるときは/ði:/と発音される。
A: I saw Mr. Obama on the street yesterday!
B: You mean, the Obama! (あのオバマを見たのかい!)
強形と弱形の習得は英語のリズムを習得する上で非常に大切である。英語の音声は要は強、弱、強、弱のリズムで構成されている。
なお、英語の個々の音、子音や母音の発音がかなり上手にできても、リズムやイントネーションが習得できないと、ネイティブスピーカーには理解してもらえないことがある。逆に子音や母音の発音がやや自己流でも、リズムやイントネーションがきちんとしていれば、理解してもらえることが多くなる。リズムやイントネーションはおろそかにするべきではない。