2014-07-07

近年の傾向

日本語での読み書きは、近年は横書きが流行である。若い人たちがパソコンで文章の作成するとき、ネットで検索するとき、Twitter やラインでのやりとり、すべて横書きである。小説などは縦書きであるが、実用書のほとんどは横書きになったようだ。一般社会では、会社員たちは横書きでレポートを書いている。このことは日本人のメンタリティーにどのような影響を与えるか。

まったく影響なしと考える人もいるだろうし、重大な影響を与えると言う人もいるだろう。私見では相当の影響を与えたと考える。一番大きな影響は英語をはじめとするアルファベットを用いる各国の言語との親和性が高まったことがあげられよう。つまり外来語がますます多量に日本語に流れ込むようになったということだ。この事実は重く受け止めなければならない。日本語の横書き化はますます進行するだろう。小説もすべて横書きになるだろう。次は日本語の文章にアルファベットが併用して使われる。今、パソコンの実用書を読んでいるが、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットが混在しているが、特に違和感はない。

メンタリティーへの影響

メンタリティーへの影響は、西洋風の考え方、いわゆるグローバルスタンダードへと近づいていることになる。特に、アメリカの思考法である。今、若い人々が用いる知のツールだが、evernote, パソコンのファイル名、メールなど、横書きしか考えられない。

そして、ライティングの方式、トピックセンテンスやパラグラフごとに1テーマという考えもビジネスの世界を通して日本人の考えを支配するようになった。つまり、曖昧さを排除して、明確な文章を書くことが要求されるようになってきた。

横書きと明確さ

横書きだから明確な文章を書くということではない。横書きを通して、主にアメリカの本や文章が日本人の目につきやすくなり、次第に思考法も影響を受けていると言うことである。現在の文章法のほとんどは、アメリカの文章法の影響を受けていると言ってもいいだろう。そして、アメリカでは明確さを好む。それによって日本人も明確な文章を書くことを要求されるようになってきた。つまり、まえがき、本論、まとめ、という論理の流れが必要とされるのである。(この文自体は、そこまでは考えていない。)