2015-09-17

アメリカのニュースを聞くとsame sex marriage のことが頻繁に出てくる。アメリカを知るためのキーワードの一つである。日本では、この話題はあまり注目を浴びないかもしれない。しかしアメリカのメディアを見聞きしていると頻繁にこの話題が出てくる。

アメリカでは同性愛に関して日本ほど強いタブーはないようだ。もちろん、現代でも、ある程度はタブー化されている。特にキリスト教にたいする強い信仰を持つ人がいる。それらの人々がキリスト教の視点から、聖書は同性愛を認めていない、という視点から禁止すべきとの意見がよく出てくる。

今アメリカの各州で合法化が進んでいる。最近ケンタッキー州の Kim Davis という職員が5日間投獄された。それは彼女は役所で結婚許可書を発行する仕事をしているが、ゲイのカップルに対して、結婚許可書 (marriage lisence) を発行することを拒否したからである。same sex marriage (=gay marriage) に対しては2015年の夏に連邦最高裁判所 (U.S. Supreme Court) が合法化の判断を下したのであるが、それにたいする拒否であった。 法廷の判断を拒否したので法廷侮辱罪で投獄されたのである。

昨年私のゼミ生が同性愛に関する卒業論文を提出した。それをきっかけに私も同性愛に関する文献をいくつか読んでみた。わかったことの一つは、北欧や北米などを中心に合法化の運動が進んでいることである。カトリックの影響の強い南欧などではまだ拒否反応は強い。

同性愛の人にとって、それが生まれつきのことであり選択したりすることはできない。生来のことであり本人はどうしようもないのである。それゆえに、その性向に気づいたときに、非常に苦しむと聞く。西洋諸国ではそれにたいする理解が進んでいるが、日本ではまだ真剣に取り組まれていないことである。やはりタブーは深いと言えよう。

photo credit: Marriage Equality Celebration via photopin (license)
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