2014-07-09
ネットの時代では日本語の書き方が変わると二日前に述べたが、きょうは「段落」のあり方について考えてみたい。段落単位で思考が示されるので、段落をどのように示すかということは、とても大切なことである。
ブログなどで、文字が並ぶと読みづらい。段落と段落の間は1〜2行ほど空間をあけた方が、はるかに読みやすくなる。書籍ならば紙代のことも意識しなければならないので、スペースをあまり自由には取ることはできない。ネットでは、ページ数などは意識しなくてよくなる。雑誌などに投稿するには、文字数の制限があるが、ネットでは無制限であると考えてよい。
紙上に文章を書く時は、段落のはじめを示すために一文字を繰り下げるが、ネットではその必要はなくなる。一行ほど空けるならば、新しい段落であることを示すので、それだけで十分である。学校の国語の授業で文章作成の指導するときには、このことも教える必要が出てくる。
ブログでは、最終版を投稿と考えなくてもよい。常に修正が可能である。書籍ではのちほど間違いに気づいても、訂正する機会は改訂版が出るまで待つ必要がある。初版だけで絶版となる書籍では訂正の機会は永遠に与えられない。ブログならば、常に訂正のチャンスがある。それだけ、気楽に書ける。つまり、段落も自由に変えられる。それだけ思考が自由に動き回れるのだ。