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2016-02-10

昔、入っていたメーリングリストで「面倒を見る」という意味のtake care of と look after はどう意味が異なるか話題になったことがあった。その問題提起をされたのは、柴田勝征先生だった。先生のブログから引用する。

例えば英米人が「take care of」を使うか「look after」を用いるかの状況判断は,通常は頭の中でごく簡単な判定条件を無意識の内にチェックして取捨選択を決定しているようです。だから改まって、「take care of と look after には違いが有るのか無いのか。有るとすれば,どのように違うのか。」と問われれば、彼らもすぐには答えられないのです。

このような問題提起だったのである。そして、第83号  take care of と look after(その2) 1998.05.10 という記事の中で詳しく論じている。私自身もアメリカ人の女性にインタビューして以下のような報告をさせていただいた。

私も柴田先生の質問を参考に、look after/take care of の違いについて、昨日アメリカ人に質問をしてみました。その人は Massachusetts出身の50歳ぐらいの女性で、金沢近郊の大学で英語を教えています。

 その人によれば、look after/take care of の違いについて、基本的には interchangeable であるけれども、ニュアンスとしては、

 (1)take care of は personal であり、look after は impersonal で、相手との間に distance を感じるとのことでした。
 (2)I take care of my car. は、自分自身でレンチやスパナを持って車の修理をしたり、オイル交換をする感じであり、I look after my car. というのは、そういったことを他の人にやらせる感じがするとのことです。
 (3)家族の面倒を見るのは、take care of がふさわしいし、教授が学生に advice や encouragement を与えるのは look after がふさわしい気がすると言ってました。
 (4)どちらかと言えば、take care of は生きているもの(living)を扱う気がするが、look after は無生物(inanimate)を扱う気がするとも言ってました。

上記のような報告をしたのだが、さらに論考は深まり、さらには、ダイアナ妃の執事がダイアナ妃がなくなった後にインタビューに答える部分に思わず、take care of という表現を使っているが、これは何だろうか。などと議論したりしている。

詳しくは、上記の引用先の文章を読んでもらいたい。また、柴田先生のブログは大変有益なものであるので、是非ともほかの箇所も読んでいただきたい。

photo credit: Princess Diana at Accord Hospice via photopin (license)
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