2016-01-09
パラグラフのつなぎ方
バラグラフとパラグラフをどのようにつないだら、一番すっきりと話しは流れていくでしょうか。いろいろな方法があります。例えば、直前のパラグラフを質問の形式で終えて、次のパラグラフをその答えで始めることは一つの方法です。
また、パラグラフの冒頭に論理的なつながりを示す語を置くことで、相互の関係が見えてきます。例えば、therefore, however, consequently, thus, moreover, on the other hand, for instance, for example, nevertheless等の語句があると、次はどのような内容の文がくるかある程度予想が付きます。エッセイを読むときは、つながりを示す語句に注目をしましょう。
アウトライン機能
現代では、多くの人がパソコンを使って文を書くようになりました。パソコンのアウトライン機能を用いて文を書く人も多いと思います。その機能を使えば、パラグラフを一つの単位と考えて、それらをまとめて項へ、項をまとめて節へ、節をまとめて章へ、章をまとめて一つの論文にすることができます。
パラグラフを上下に移動させたり、他の箇所に動かすことで、内容を練ることが出来ます。アウトライン機能を使うこと自体がパラグラフ・ライティングであると言ってもよいでしょう。アウトライン機能を用いることで、エッセイを書くとは「構造を意識してパラグラフを積みあげていくこと」だと実感できるようになります。
どのように結論を提示するか
結論の提示の仕方には大きく分けて3つの方法があります。
①冒頭に提示して、次にその理由を述べていく方法
②理由を示して、最後に結論を示す方法
③その中間型
一般に、西洋社会では①の方法が、日本社会では②の方法が好まれます。世界中に様々な言語があるように、結論の提示の仕方も様々あります。どのような文化圏の人が英文を書いているか、書き手の論理展開に注意を払いながら、英文を読んでいくことが大切です。
順番を示す語
いくつかの理由を示すときに、番号をつけて示すと、かなり分かりやすくなります。例えば、First, Second, Third という風に例示しながら、示す方法です。これは、論理を進めるときの道しるべと考えてもいいでしょう。
Firstly, Secondly, Thirdlyという言い方もありますが、アメリカ英語では-lyを付けない言い方の方が好まれています。また、文を締めくくるときは、In brief, In shortという表現を使ってまとめるといいでしょう。
統一性と結束性
読みやすい文章には、話題があちこちに飛ばずに、一つの話題を追求していく姿勢が見られます。文章が一つの話題に対してまとまっていること、つまり、統一性(unity)があるかどうかという点は大切です。読んでいるエッセイが、何をテーマに絞って論が展開されているか常に意識しましょう。
エッセイでは文と文が滞りなく結びついていて、論理の流れをスムーズにしなければなりません。スムーズに流れるならば、テキストには結束性(cohesion)があることになります。also, besides, but, however, for example, in brief, hence, in other words, above all, unexpectedlyのような語が文と文を結びつける働きをしています。