2015-11-17

まず次の問題を見て、空欄に適切な前置詞を入れて下さい。

練習問題
次のかっこの中に適切な前置詞を入れなさい。
(1) The sun rises (      ) the east and sets (      ) the west.
(2) He is sitting (      ) a chair.
(3) He is sitting (  ) a stool.
(4) He is sitting (  ) a bench.
(5) He is sitting (  ) an armchair.

on と in の用法の違い

ふつう椅子などに座るのは、接触を意識するので多くは on を使います。しかし、安楽椅子のように中に深々と沈んで座るのは中というニュアンスで in が該当します。

The sun rises in the east.のinは、in that directionと同じく方向を示す用法です。ですから、この訳は「太陽は東から昇る」よりも「太陽は東に昇る」がより正確になります。この場合、inは点と考えるよりも、広がりを持った空間と考えるべきです。

乗り物などの場合

乗り物に乗っていることを表すのはonを用います。onは「乗り物の床の上に」という接触を表します。この場合、ある程度の大きさの乗り物が該当します。

I saw him on the train.(彼が電車にいるのを見た)
I found a lot of people in a cramped container on a boat.(たくさんの人が船のコンティナーに詰め込まれているのを見つけた)
He slept well on a plane.(彼は飛行機で寝た)
Ms. Sato was on a bus in the morning. (佐藤さんは朝バスに乗っていた)

ただし、車(car)に乗るばあいはonを使わずに、in a carとします。車は公共の乗り物と比べると小さいので、床板を意識する前に、「箱」を意識するからです。
He got in a car.(彼は車に乗った)

なお、自転車に乗る場合は、get on a bikeであって、*get in a bikeとはなりません。

公共の乗り物でも、外にいるのではなくて「その乗り物の内部にいる」ことを強調するときは、in a train, in a boat, in a plane, in a busなどを使います。
I saw him on the train. (自分は電車の中)
I saw him in the train. (自分は電車の外)

atとinの違い

atは、点ではなくて、単なる場所として意識されていると考えた方が分かりやすでしょう。inはそれに対して、具体的なものの中にあるというイメージがつきます。

at school in the school (学校で/学校の中で)
at home in the house (家で/家の中で)
at church in the church (教会で/教会の中で)

inがつくと建物の中にいることを示しますが、atでは活動の場所としての学校が問題になります。

atとonの違い

(a) the man on the edge of the cliff
(b) the man at the edge of the cliff

日本語の訳は共に「崖っぷちの男」ですが、atは単に場所を示すが、onは接していてという意味で、(a)では危険度がより高くなります。


なお、練習問題の解答は(1) in, in (2) on (3) on (4)on (5) in

photo credit: Jumping at last via photopin (license)
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