2016-03-19

shop, store は同じような意味であり、特にその違いを意識する必要はない。しかし、あえて傾向があるとすれば、アメリカとイギリスでは微妙に異なる。shopは、アメリカでは専門店をさすが(例えば花屋さんは flower shopのように使う)。イギリスでは一般の商店をさす。

shop は制作したり加工したりするという意味がある。それゆえに、workshop (作業所、勉強会)であり、パソコンのソフトの photoshop は写真を編集合成するという意味である。shopというのは店の中に加工する場所がある所のことである。例えば日本で言うスタジオとか、ちょっとした修理をしてくれる所とか、合鍵を作ってくれる所となる。

アメリカもイギリスも仕立て屋は tailor shop, tailor’s shop となる。床屋は技術を使うから barbershop となる(アメリカ式)。しかし、イギリス式は単に barber’s である。

storeは、 アメリカでは一般の商店をさすが、イギリスでは大型店・百貨店をさす。store はものを売っている所であり、加工したり直したりはしてくれない。

原義に戻るならば、store はstorage のように「蓄えてある場所」になる。それがアメリカでは「いろいろな種類の品物を売る、一般のお店」となり、イギリスでは、たくさんの蓄えがある点から、大型店・百貨店の意味へとつながった(例、department store)。

酒屋さんは アメリカでは、liquor store/ liquor shop の両方がある。イギリスでは off-licence と言う。敷地を超えてoff 酒を飲むことを認めるからであり(つまり自宅などで)、酒場などは敷地内での飲酒である(on-licence)。

Wikipedia にそのあたりが詳しく書いてある。

Off-licence is a term used in the United Kingdom, Ireland and New Zealand for a shop licensed to sell alcoholic beverages for consumption off the premises, as opposed to a bar or public house which is licensed for consumption at the point of sale (on-licence).

とにかく、酒の取り扱いはかなりうるさい。それは税金と深く関係するからであろう。

photo credit: The Inner City via photopin (license)
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