2016-08-02
英語の閉鎖音は6つあり、同じ調音点を持つ音が、無声音・有声音の対をなしている。
/p/ /b/ /t/ /d/ /k/ /g/ である。
英語の閉鎖音は日本語の閉鎖音と比べて閉鎖も破裂も強い。であるから、日本人は意識して音を強く発するようにする。よく言われるのは、目の前に紙をかざして、これが揺れるかどうかで調べることである。ただし、これはアクセントのある母音の前の子音/p/ /t/ /k/ が続いた場合であって、破裂の後に息の音[h]が聞こえる。これは気音(aspiration)という。
気音を伴う子音を有気音(aspirated)といい、気音を伴わない子音を無子音(unaspirated)という。
アクセントのある母音の前の子音/p/ /t/ /k/ は強く破裂する。強く破裂するから、しばらくしてから、声帯が震え始めるのであるから、しばらくは有声音にならない。その間は、[h]に似た無声の音が聞こえるのである。しかし、語末におかれる/p/ /t/ /k/は、その間はすぐに声帯が震えて母音が出てこない。
cap, feet, look のように/p/ /t/ /k/ が語末に来たときは、開放されないことが多い。
日本人の癖として/b/ /d/ /g/ が語末にあるときにも、完全に有声にして、母音をつける傾向があるので注意すること。
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