2016-03-25

自分は次のような英文を書いてみた。内容は「いくつかの組織と共同で仕事をしたのでこのプロジェクトは成功した」という意味の文である。つまり感謝の気持ちの表明であった。

The collaboration with these institutions was a great contribution to this project.

しかしこの文はネイティブが以下のように修正した。下線部がその変更部分である。

The collaboration with these institutions has greatly contributed to the success of the project.

「大いなる貢献であった」と考えて、そのまま was a great contribution to としたが、なにか不自然さをいだかせるようだ。形容詞 great は副詞 greatly にして、名詞 contribution を動詞contributed にして、副詞greatly で動詞 contributed を修飾する。なるほど、これが自然な形なのか。

よく言われるのが、「彼女は上手なピアニスト」は日本人ならば、She is a good pianist. とすることが多い。しかし、英語圏では、She plays the piano well.が自然だと聞いたことがある。なるほど。

「このプロジェクトに貢献した」部分の英訳であるが、this project だけだとプロジェクトのどの部分に貢献したのか分からないようだ。そこで the success of the project とすると具体的になり、文章に力強さが出てくるのだ。

そんなことで、ネイティブの人の意見を聞いてみるのも面白い。我々は日本人なので、日本人の論理思考を「売り」にするのもいいと思う。その意味では、100%ネイティブの意見に従う必要もないが、一応参考意見として、自分の頭の中に入れておくのはいいことだと思う。

photo credit: Hiromi via photopin (license)
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