英語にチャレンジする

Back pain は背中が痛いのか腰が痛いのか?

I went to see the doctor about my bad back yesterday. という文を「昨日医者に行って腰痛を見てもらった」と訳したが、ふと「背中が痛いので」と訳した方がいいのかなとも考えた。いろいろと調べると、bad back は「腰痛」とも「背中が痛い」の両方の意味がある。英作文などで頻繁に使われるのは、back pain, backache という言い方であるが、これらは両方の解釈が可能である。

私の日本語の感覚だと、「背中が痛い」と訴える人がいたら、「その人は肩が痛いのかな」と思ってしまうが、皆さんはどうだろうか。英語では、shoulder pain などが当てはまるとも考えてしまう。どうやら日本人の考える「背中」と英語の”back”では示す範囲が若干異なるようだ。

まとめると以上のようになる。肩とか腰は負荷の掛かる部分なので、よく人が痛みを訴える。しかし、肩と腰の中間部分、つまり純粋に背中の部分はあまり痛みを訴える人はいない。腰が痛いことをはっきりと示すために low back pain との表現があり、LBP という略語さえある。しかし、middle back pain, high back pain などの表現はないことからも、そのことがうかがえる。私の推測では、back pain という表現があったら、その人が訴えているのは大半が日本語でいう腰痛か肩の痛みではないかと考える。

下の画像はPhotoPin というアメリカの無料画像のサイトから入手した。このサイトで back pain という語句で検索するとほとんどの画像では人が苦しそうに腰の部分を押さえている。そのことからも back pain とは腰痛と訳すべきと考える。

photo credit: Personal Injury Back Pain (2) via photopin (license)