近年はリスニングの力をつけようと思うと、いろいろな便利な電子機器があるので、是非とも活用すべきと思う。とりわけ、VOA とBBC は役に立つ。わたしは iPhone にアプリを入れて時々聴いている。また、パソコンでも聴いたりビデオを見ることができる。

たとえば、VOA のページにアクセスして、聞きたい番組を選ぶことができる。基礎的な英語で放送をしてくれるVOA learning English (Special English) もあるので、初心者にはとても役に立つ。

 

中級レベルでは、VOA Newscasts を聴くことを聴くことができる。これは5分間で世界中の主要なニュースを聞けるという意味で重宝である。

今日のVOAの大きなニュースはハンガリーにシリアからの避難民が殺到していることである。ドイツへ入国を希望する彼らに対して、ドイツ政府は結局は受け入れる決断をしたようである。ナチス時代にユダヤ人の迫害をしたという歴史への反省から、ヨーロッパ諸国の中ではドイツが一番難民への深い理解を示してくれる。このように英語圏のニュースを聴くことで英語圏で何が一番関心を集めているのか知ることができる。

VOA と並んで有名なのは BBC である。パソコンではビデオを見ることができる。主要な記事の一覧があるので、そこから知りたいニュースをクリックするとビデオが見れるし、同時に transcription もでてくる。これを幾つか見るだけでイギリスの社会や文化事情を知ることができる。

先ほどビデオを見たのは、ある殺人事件だ。犯人は終身刑を言い渡された。女性の裁判長が判決を言い渡すが、アナウンサーが Lady Judge と言っていた点に注目する。日本だと性別に関係なく「裁判長」と言うが、イギリスでは異なるようだ。また、取調室で検事が犯人を尋問する姿を公表していたが、日本では取調室の様子をビデオで公開するのはありえない。下にそのスクリーンショットを示す。これなどは文化の違いだろう。

スクリーンショット 2015-09-09 0.19.46

 

昔は短波放送でVOAとかBBCを聴いたものであった。短波なので、時間帯で周波数が異なり、つまみを調整しなければならない。結構面倒臭いと思っていた。それでも短波放送が聴けるポータブルのラジオ(トランジスターラジオ)を購入して時々聴いていた時があった。

有線放送でVOAとBBCがきけるようになった時も便利な世の中になったと感心した。

自宅に有線放送を入れたが、当時で月6500円であったが、一日中聴くことができた。ただ、内容が一時間ごとに同じ内容を流すので、長時間聴くわけにはいかない。時々は特別番組を流してくれるのだが、基本的には一時間ぐらいで十分であった。

とにかく、昔と比べてリスニングのチャンスが格段に増えた。これを利用しない手はない。

photo credit: Panasonic Radio via photopin (license)
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