2015-08-27

このところ朝はiPhoneでFox News Radio を聴いている。自宅先から勤務先までの小一時間ほど聴いている。内容は8割ほどが分かる。もちろんトピックによって理解度はかなり異なる。自分の知っているトピックならばかなり分かるし、アメリカのある年の特殊な話だと頭を抱え込んでしまう。

特色はいろいろな司会者と視聴者が電話で対話をすることだ。ときには激しい応酬になることがあるが、これはアメリカの discussion の文化だろうか、日本のように相手を思いやり生ぬるい会話になるのではなくて、双方とも何か建設的な妥協点に達しようとしている。

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今は Alan Colmes という司会者が視聴者と話している。双方とも激しい早さで話している。特に司会者の頭の回転の速さに驚く。日本の番組とは全然違う。一段落付いたと思ったら司会者はすぐに次の視聴者にゆく。

印象に残った話は、Daniel Trumpが大統領候補になりそうだという点で彼の評価をしていた話だ。彼のいろいろな発言に触発されていろいろな話が出てくる。不法移民を戻すべきだとか、アメリカで生まれた子どもはアメリカ国籍を与える方法(出生地主義)は間違っているとか、である。また、Trump はアメリカ人の仕事を奪っているとして中国と日本を非難している。かれは racistであるかどうかなども議論になっていた。

黒人には独自の教育が必要だと説いた、つまり segregate Black educationが必要だとある黒人が述べたら、司会者は向きになって反発していた。racism はアメリカ人にとって大きな関心事である。

主張をなかなか変えない人に対して、司会者は話を打ち切るために、”You don’t want to listen. You just want to talk. Good evening.” と言っていた(Good evening が別れの挨拶言葉になるようだ)。 それに対して、激しくやり合っていた人がThank you. と答えていた。激しくやり合っているように見えても、双方とも感情的にはならないで、議論を楽しんでいるようにも見える。双方とも大人だ。