語学学習をしている人は「自分の目標は英検の1級合格だ」、「TOEIC 800点を狙っている」などと言う。しかし、世の中にはいろいろな試験があり、それぞれの試験の対応関係が分かっていなかった。また、国によって、バラバラに語学の資格試験があり、どのようなレベルか分からなかった。

「外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ言語参照枠」という学習の基準があり、それはCEFR(せふあーる)と呼ばれている。CEFRでは、外国語学習のレベルをA1,A2,B1,B2,C1,C2 と大きく6つの段階に分けてある。これはヨーロッパで普及している基準であり、語学学習の参考書などでは、どのレベルの学習者を対象とするか表紙に記してある。例えば、この英作文のテキストはB1レベルを対象とするという風である。

この基準は世界的に広がりを見せて、日本でもこの基準を取り入れようとしている。NHKの英会話講座では、CEFRの基準を使って各コースのレベルを示している。英検や日本語能力検定なども、何級がCEFRのどの基準に該当する考慮されるようになってきた。

これからの学習者は、自分の現在の英語力はB1レベル、フランス語はA2レベルであるが、大学卒業までには、それぞれをB2レベルまで引き上げたい、というように目標を定めるだろう。そのレベルにあわせたテキストや講座を受講すればいい。