日本語と英語の違い

日本語と格助詞
日本語は、て、に、を、は で格を示す。→格助詞
つまり、誰が、どこで、いつ、何を、したかを示す。日本語では、普通は動詞が最後にくるが、英語は語順でその格を示す。

わたしは 京都で きょう 花子に お金を あげた。
わたしは きのう 花子に お金を 京都で あげた。
I gave Hanako some money in Kyoto yesterday.
I gave some money to Hanako in Kyoto yesterday.

(質問)
山田さんはどの人?
あなただ-れ?
(答)
わたしが 山田です。
わたしは 山田です。

*格とは?
格とは、(代)名詞が文の中でどんな働きをしているのかを示す標識のようなものである。代名詞は変化するが名詞は所有格以外は変わらない。格があるのは名詞と代名詞だけである。

1) 英語の代名詞の格:
A) He told me to do it soon.
B)彼は 私に すぐに それを するようにと命じた」
A)の英文では、主語を表していることを示すために、He と主格になっています。同様に、目的語を表していることを示すために me と it は目的格になっています。英語の代名詞の場合、代名詞の形そのものを変化させて格を表しています。
一方、B)の日本語文では、代名詞自体は「彼」「私」「それ」というように形は変化しませんが、その後に格助詞(後置詞)を付けることによって主格→主語や目的格→目的語であることを示しています。

2) 英語の普通名詞の格:
C) Tom loves Mary.
D) Mary loves Tom.
C)では、Tom = S, Mary = O
D)では、Mary = S, Tom = O

と文中での役割は変化しています。しかしながら、Tom / Mary という単語の形態は、役割が変わっても変化していません。現代英語[Present English]では、名詞は主格と目的格は形が同じなので、動詞の前の名詞は主語で主格、動詞の後ろの名詞は目的語で目的格という風に、語順で主語・目的語の役割を決めています。