先日、クラスで英検2級の問題を解いていた。2014年の第3回目の筆記の選択問題だ。

(1) Mike is a really (         ) person, so he cleans his apartment every day. の空欄に次の4つの選択肢から選ぶのだ。(1) nutritious, (2) vague, (3) temporary, (4) neat である。正解は(4)  であり、「彼は本当にきれい好きな人だ。」というような意味になる。

学生はほとんどの人が(4) を選ばなかった。あるいは、逆に、(4)だけは違うと思ったという声も多かった。それは何故かと言うと、neat  は「ニート」の意味だと考えたそからだ。つまり、ニートとは、いわゆる何もしないで家でごろごろしている人を意味する。家でごろごろ何もしないで引きこもりの人が部屋を毎日掃除するわけがないと考えたのだ。

ニートとは、neet の略であり、neat とは違うスペルだ。これは、Not in education, employment, or training の頭字語だ。neat は逆にいい意味であり、「整理整頓好き、きれい好き」の意味だと説明した。私はその時に、ニートとは和製英語ではないか。日本だけで使われる表現ではないか、と述べた。 一応念のために、その場でみんなで辞書を引いてみた。

その結果、ニートは和製英語ではなくて、立派な英語であることが分かった。ただ、イギリス英語で多く使われるようだ。そして、大文字で NEET として使われることも確認した。ただ、比較的に新しい語であり、1988年刊の Longman Dictionary of Contemporary English には掲載されていなかった。

以上、ニートとは立派な現代英語であり、大文字で NEET と表記されることを知ったのだ。