英語の音節は母音を中心として、前後に子音を伴う。その際に、母音の前では子音の数は3つまで、母音の後ろには4つまでの子音の結合が許されている。

ここで、母音の前に子音が3つ連続するパターンは次の5つに限られる。

/spl/, /spr/, /str/, /skr/, /skw/ であり、先頭の子音は/s/である。単語は、splash, spring, strike, scratch, square などである。

母音の前に子音が2つ連続するパターンは数多くある。

/sp/, /st/, /sk/, /pl/, /kl/, /fl/, /pr/, /tr/, /kr/, /fr/, /θr/,/tw/, /kw/, /θw/, /hw/, /sf/, /sm/, /sn/, /bl/, /gl/, /sl/, /br/, /dr/, /gr/, /ʃr/, /dw/, /sw/ である。単語は、spin, store, school などである。

母音の後ろに子音が4つ並ぶのは次のような場合である。

/lfθs/, /likts/, /ltst/, /mpst/, /mpts/, /ndθs/, /ksθs/, /ksts/ であって、単語は twelfths, mulcts, waltzed, glimpsed,  prompts, thousandths,  sixths,  texts がある。

母音の後ろに子音が3つ並ぶのは次のような場合である。

/limz/, /lmd/, /lvd/, /lfs/, /lft/, /lθs/, /lst/, /lft/, /mfs/, /mft/, /nzd/, /nθs/, /nst/, /ndz/ など数多くある。

(これらは、竹林・斎藤著『英語音声学入門』(大修館書店)の記述を参考にした。)