child を受ける代名詞は

WordReference (http://forum.wordreference.com/threads/a-child-its-his-their.1936297/)というサイトで、childという語を受けるのはits かそれともhe, she であるかの疑問が提示されている。

以下の文は許されるのか、どうかという質問があった。

A child’s values come from its parents and, to a lesser extent, from its schooling. (子供の価値は親から、そして、度合いはやや減るのだが、学校教育から生まれる)

それに対していろいろな意見が出てきた。its の代わりに his/her を使ったらいいのでは、とある回答者。

A child’s values come from his/her parents and, to a lesser extent, from schooling.(ここでは、schooling の前には所有形容詞はつけないほうがいい、とその回答者は主張している) 

他の回答者は their の使用を勧めている。以下のような文である。
A child’s values come from their parents and, to a lesser extent, from their schooling.

様々な回答からのまとめ

色々な回答をも見てみたが、以下のようにまとめることができそうだ。

性差別を避ける点から、a child を受けるのに、his を使うことはほとんどない。his/her は可能だが、話し言葉では違和感がありあまり使われない。their が一番いいようだ。つまり、a child という単数形を受けるのだが、their という複数形でも構わないとネイティブは判断している。its も許されるようだが、their のほうが普通だ。

とにかく、gender-neutral third person singular pronouns の使い方は慎重にすべきだ。

baby を受ける代名詞

なお、赤ちゃん a baby をit でうけるが、これは性差別を避けるというよりも、まだ男女が分からないからit で受けるようだ。もちろん、自分の赤ちゃんのように、性別が分かるときは、he, she で受けるが。

なお、baby はit で受けるときは、関係代名詞も which となる。The mother kissed the baby which was in its mother’s  arms.

photo credit: Günter Hentschel Joleen zu Besuch via photopin (license)

参考までに→