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VoiceTra というアプリがある。これは無料でスマホにダウンロードできる。翻訳ソフトであり、日本語を吹き込むと英語に翻訳してくれる。逆に、英語で吹き込むと日本語に翻訳してくれる。

ここで、英語から日本語に翻訳するプロセスを述べてみよう。英語で文を吹き込む。それに対応した英文が画面に示される。そして、その日本語訳が現れる。この日本語訳の部分を相手に示せば、こちらが言いたいことを分かってもらえる。以上である。

ここで、「英語で文を吹き込んむと、それに対応した英文が画面に示される」というプロセスに注目して、音声学の授業に活用してみた。

It’s raining outside. と吹き込むと確かに “It’s raining outside.”  と現れる。その時は自分の発音は少なくとも意味は通じているというレベルには達していると判断できる。

授業では、学生にはいろいろな文を読ませて、このアプリが正確に、自分たちの音声を認識してくれているか各自で確かめるようにさせた。学生達はいろいろな文を吹き込んで、正確に英文が現れた、と言って満足したり、自分の意図した英文ではない、と言って何回も言い直したりしていた。

学生達には、少々長めの英文、What are you going to do when you retire? を吹き込むように促す。

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英文の意味は「退職したら何をしますか」なのだが、そのあたりは気にしない。画像のように英文が現れたら合格だ。要は吹き込んだ音声が自分が意図した英文であるかどうかである。

学生には、ある英文を課題として与えて、自宅で吹き込ませて、正確な英文になるまで吹込みを続ける。そして正確な英文になったら、スクリーンショットを撮って、メールで宿題提出という風にしてもいいかと思う。

さて、/r/ と/l/ の音の違いが、これが結構難しい。学生には、黒板に舌の位置、歯茎の様子などを示して、/l/は舌を歯茎につける。/r/は舌を歯茎からは離してやや上むきに丸めるようにする。と教えてから、It’s long. It’s wrong.  の文を続けて発音させて、英文が正確に現れるか確かめさせた。

学生は It’s long. と吹き込んだつもりでも、It’s wrong. 「それは間違っています」と画面に現れると苦笑したりしていた。

自分でも long-wrong, light-right, lice-rice などのペアを吹き込んで確かめたが、うまくいかない時もある。

アプリを設計した人に対して、/l/,/r/の見分け方は何をポイントにしたのか聞いてみたい気もする。

いずれにしても、翻訳ソフトが次から次と開発されているので、これらのうちで有益なソフトは授業でも是非とも使いたい。

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