2015-12-17

アメリカからのニュースを聞いていると、いくつかの学校ではクリスマスを祝わないそうだ。またあるスーパーでは Merry Christmas ! の掲示をしないそうである。アメリカは多文化の国になったので、特定の宗教だけに関与するお祝いはしないのだ。

その代わりに、Happy Holidays という表現が広がりつつある。あと20年もしたら、Merry Christmas は死語となり、人々は、たがいに Happy Holidays と言って挨拶するのであろうか。やや違和感があるのだが。慣れるとこれもいい響きかもしれない。

私はイスラム教徒の友人がいて、毎年この時期になるとカードのやり取りをしている。それで、当初は深く考えずにクリスマスカードを送っていたのだが、相手からは、Seasonal Greetings あるいは Season’s Greetings というカードが送られてくる。ふと気づいて、それ以降はこちらからも、普通のカードを購入して、そこに Seasonal Greetings とか書いて送るようになった。自分の宗教的な鈍感さに恥じ入った次第である。

クリスマスだが、これからは、宗教的な匂いを消し去って、単なる行事としてお祝いをすればいいのだろうと思う。であるから、クリスマスプレゼント、クリスマストリーとかサンタクロースなどの習慣は残しておいてもいいだろうと思う。日本人は、宗教的にはかなり鈍感な民族なので、日本でのクリスマスは、すでにほとんど非宗教的になっていると思う。

クリスマスの時によく聞かれるキャロルの一つ、I Wish You a Merry Christmas. がある。とても美しい曲である。この曲を聴くと、またクリスマスの季節な来たなと感慨にふける。あと何回このクリスマスを迎えることができるであろうか。


ところで、Merry Christmas に冠詞である a をつけてはいけないとよく聞く。挨拶の時に、A Merry Christmas は不自然で冠詞は取るのだ。これは間投詞なので冠詞は取れてしまうのが普通なのである。しかし、文中では、たとえば、上の歌の題名では、I Wish You a Merry Christmas となって冠詞が付いている。

同じ理屈で、Happy New Year! であるが、文の中に入ると I wish you a happy new year! となる。

一つの疑問だが、下の画像で2013とある。これは次の年を記すのか、新しい年を迎えるので次の年を記すのが自然なような気がするが、現時点での年号を書く気もする。これは自分の宿題として誰かに聞いてみよう。年賀状は到着が新年の元旦だから、新しい年を書くのが当たり前だが。 

photo credit: Merry-Christmas-and-Happy-Holidays-from-Captain-Kimo via photopin (license)
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